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​ブログでは視覚に関する論文紹介を中心に更新しています。

A review of the educational value of the Joint Executive Certificate Program – Southern California College of Optometry/Marshall B Ketchum University and Tokyo Optometric College

  • Sakura
  • 6 日前
  • 読了時間: 3分

更新日:4 日前

Lee, J., Yoshinaga, P., Lee, E. M., Nishimoto, J., & Nguyen, A. L. (2026). A review of the educational value of the Joint Executive Certificate Program – Southern California College of Optometry/Marshall B Ketchum University and Tokyo Optometric College. Optometric Education, 51(2), 1–11.


題名:南カリフォルニア・カレッジ・オブ・オプトメトリー/マーシャル・B・ケッチャム大学と東京眼鏡専門学校による合同エグゼクティブ・サーティフィケート・プログラムの教育的価値の検討


目的:米国のMarshall B. Ketchum University(MBKU)と東京眼鏡専門学校(TOC)が実施した国際的なオプトメトリー教育プログラムについて、受講生の知識やキャリアに与えた教育的効果を評価し、国際的なオプトメトリー教育の発展可能性を検討することを目的としました。


方法:2016年から2023年までに実施された2年間・11科目・4回の実習からなるプログラムの修了生96名を対象に、2023年12月に電子メールでアンケート調査を実施しました。アンケートは全33項目で、講義内容、実習、知識・キャリアへの影響などを5段階で評価しました。96名中28名が回答し、回答率は29.2%でした。各項目について、「非常に良い」または「優れている」と回答した割合が70%を超えるかを1標本比率検定で評価しました。


結果:講義内容では、両眼視、ロービジョン、老年期オプトメトリー、眼疾患、眼科的検査などが高く評価されました。特に、両眼視は26/27名(96.3%)、ロービジョンは27/27名(100%)が「非常に良い」または「優れている」と評価しました。また、実習では眼健康に関する検査・手技を扱った実習が高く評価され、25/27名(92.6%)が高評価でした。さらに、オプトメトリーに関する知識が向上したとの回答も25/27名(92.6%)で、統計学的に有意でした(p=0.005)。一方、著者らは、日本におけるオプトメトリーに関する論文や、眼科と眼鏡技術者・視能訓練士との共著論文が限られていることに落胆したと述べています。


結論:本プログラムは、日本の眼鏡技術者に対して、従来の教育では十分に扱われていなかったオプトメトリーや眼科的知識・技術を提供し、知識の向上に有効であったと考えられました。特に、オンライン講義に加えて、日本での対面実習を組み合わせたことが教育効果を高めたとされています。また、本プログラムは、日本を含む他国において眼科・オプトメトリー領域の教育や業務範囲を発展させるための国際共同教育モデルとなる可能性が示されました。さらに、日本における関連分野の研究・論文数の少なさが指摘されており、今後は眼鏡技術者を含む視覚・眼科領域における研究活動と学術的な情報発信を促進する必要性が示唆されています。国際的な教育プログラムは、その発展の一つのモデルとなる可能性があります。

コメント:私も2018年~2020年まで、本レポートの著者が所属する Marshall B Ketchum University に足を運び学びました。アメリカでは眼鏡(レンズ光学)・コンタクトレンズ・視覚と運動制御について日々研究が行われており、当時一緒に渡米した理学療法士とともに、現地のDoctorと議論を重ねました。日本の眼鏡は、世界的にみても非常に低価格で購入できることが特徴です。ただし、価格の安さと研究・教育水準は別の問題です。本論文が指摘するように、日本ではオプトメトリー関連の論文や、眼科と眼鏡技術者・視能訓練士との共著論文、学術報告が限られており、著者らはその点に落胆を示しています。したがって、日本の眼鏡業界は、「眼鏡を世界的にみても非常に安価に提供する力」は高い一方で、「研究・教育・学術」の面では世界と比較して残念ながら低水準です。当オフィスでは眼科医・理学療法士と協力しながら研究活動を行っています。研究から得られた知見をお客様・患者様の快適な見え方に活かせるよう、今後も研鑽してまいりたいと思います。


※2018年:知人の理学療法士とMarshall B Ketchum University で学んだ日々。(Fullerton, CA

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