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​ブログでは視覚に関する論文紹介を中心に更新しています。

Analysis after posterior chamber phakic intraocular lens implantation: 17- to 19-year follow-up study

  • Sakura
  • 2025年4月28日
  • 読了時間: 2分

Sánchez-Ventosa Á, Cano-Ortiz A, González Cruces T, Villalba González M, Membrillo A, Villarrubia A. Analysis after posterior chamber phakic intraocular lens implantation: 17- to 19-year follow-up study. J Cataract Refract Surg. 2024 Aug 1;50(8):816-821.


題名:後房型フェイキック眼内レンズ(ICL)移植後の解析:17~19年の追跡調査


目的:17年以上の追跡調査を行ったICLの臨床結果を評価しました。


方法:2002年から2006年の間にV4型ICL移植手術を受けた38人分の患者を対象に、70眼を分析しました。手術前のデータには矯正視力(CDVA)、屈折、眼圧(IOP)です。19年後にCDVA、屈折、IOP、角膜内皮細胞数、Vaultを測定し、長期的な事象を記録しました。


結果:手術を受けた患者の球面度数は-4ディオプター(D)から-21 Dの範囲で、乱視は最大で7.5(D)でした。17年目の(CDVA)は0.89±0.18で、球面等価屈折率は-1.05±1.36Dでした。眼圧は安定しており、手術前と現在の平均眼圧はそれぞれ15.16 ± 2.54 mmHgおよび16.19 ± 3.29 mmHgでした。内皮細胞数は2191±386細胞/mm2で最大2804細胞、最小1125細胞でした。Vaultは348.53±234.58mmでした。数年にわたり、2眼が隅角閉塞緑内障を発症し、9眼は前房皮質白内障の発生により手術を受けました。


結論:ICLは長期的な視力および屈折の安定性を示しています。そして比較的低リスクの手術である可能性があります。さらに17年間、近視および乱視の矯正に対して満足のいく結果をもたらしています。しかし、下記のリスクを含みます。


(1)患者の14.2%が早期に白内障を発症していました。

(2)患者の2.8%は閉塞隅角緑内障を発症していました。

(3)ICLの移植後の角膜内皮細胞は19.9%減少していました。

(4)眼圧はICLの移植後に6.8%上昇していました。


ポイント:(1)については白内障の発症時期が平均的な年齢よりもかなり早まる可能性を示唆しています。角膜内皮細胞の減少(3)は水疱性角膜症のリスクが増加します。また(4)については緑内障の進行に影響を与える可能性(2)を示唆しています。論文の要約のみを読むとポジティブな結果が示されていますしたが、本文中には眼疾患のリスクが増加することも記載されていました。

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