乱視矯正のメリット・デメリット
- Sakura
- 3 日前
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更新日:1 日前
今回は乱視矯正のメリットとデメリットについて解説したいと思います。
乱視矯正を行う(乱視をしっかり矯正した条件)
メリット
ピントが1点に集まる
特定の距離はとてもシャープに見える
両眼視が安定する可能性がある
デメリット
ピントが合う範囲は狭く感じやすい
見え方に慣れるまでに時間がかかる
乱視矯正を行わない(乱視矯正をしない / 弱く矯正した条件)
メリット
ピントの合う範囲が広く感じる
焦点深度が広がったように感じる
見え方に慣れやすい
デメリット
シャープに見えない
両眼視が不安定になる可能性がある
結論から。乱視を矯正するとピントがしっかり合いますので、ブレの少ないシャープな見え方になります。しかし、焦点深度が狭くなり、ピントの合う範囲は狭く感じます。乱視を矯正しない(矯正を弱めに調整する)とブレは大きくなり、シャープな見え方ではなくなります。しかし、焦点深度は広くなりますので、ピントの合う範囲も広く感じます。
また、乱視の矯正を弱めにし、焦点深度を広げると両眼視機能は僅かに低下することが示されています。したがって、お客様の両眼視機能の状態(斜位や斜視など)によっては、乱視をしっかり矯正する方が両眼視機能が安定し、快適な見え方になるケースも考えられます。
さらに、乱視の角度や度数は時間の経過と共に変化します。一般的に30才半ばごろまでは直乱視ですが、40才以降は倒乱視に変化することが比較的多いとされています。つまり、30才半ばごろから、乱視の角度と度数が変化する可能性が高まることになります。レーシックやICLではどうしても時間の経過によって変化する乱視の度数、角度に対応することが難しくなりますので、この点には留意する必要があります。
お客様がお求めになる見え方、過ごされる環境、両眼視機能の状態やご年齢など、様々な要因を考慮して、最適な乱視の矯正を考えることが大切です。
1) Savage H, Rothstein M, Davuluri G, El Ghormli L, Zaetta DM. Myopic astigmatism and presbyopia trial. Am J Ophthalmol. 2003 May;135(5):628-32.
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3) Leube A, Ohlendorf A, Wahl S. The Influence of Induced Astigmatism on the Depth of Focus. Optom Vis Sci. 2016 Oct;93(10):1228-34.
4) 魚里 博. 乱視の基礎 光学的知識. Oculista = オクリスタ. (95):2021.2,p.1-6.
