Contact lenses vs spectacles in myopes: is there any difference in accommodative and binocular function?
- Sakura
- 2月11日
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更新日:4月28日
Jiménez R, Martínez-Almeida L, Salas C, Ortíz C. Contact lenses vs spectacles in myopes: is there any difference in accommodative and binocular function? Graefes Arch Clin Exp Ophthalmol. 2011 Jun;249(6):925-35.
題名:近視のコンタクトレンズと眼鏡:調節機能と両眼機能に違いはありますか?
背景:理論的に単焦点コンタクトレンズと眼鏡レンズでは、調節と両眼の要求が異なります。そこで本研究の目的は、これらの2つの矯正方法が臨床で使用される際に違いが存在するかどうかを明らかにすることです。そのために、調節および両眼機能の視覚パラメータを評価しました。対象者は近視の眼鏡およびソフトコンタクトレンズ(SCL)を使用し視力矯正された学生集団でした。
方法:すべてのパラメータは、平均年齢19 ± 2.4歳の30人の近視の習慣的なコンタクトレンズおよび眼鏡使用者において、2回の異なる機会に測定しました。調節力、調節反応、調節刺激、AC:A比などのパラメータは、臨床で一般的に使用される測定方法を用いて計測しました。各パラメータについては3回測定を行い、その平均値を求めました。統計解析はStudentのt検定(p値<0.05)を使用しました。
結果: SCL使用時と眼鏡使用時の比較において、統計的に有意な差が見られました。SCL使用時は眼鏡使用時に比べて調節ラグの増加、実性相対調節力の低下、近距離における外斜位の増加、調節性輻輳の低下が確認されました。
結論:本研究で得られた結果は、コンタクトレンズ使用時は眼鏡使用時と比較し、調節および両眼機能の低下傾向があることを示しています。この傾向は、調節機能において統計的に有意ではないものの、コンタクトレンズ使用中には調節機能の一時的な低下が生じ、輻輳の減少によって、調節の遅れが生じている可能性が示唆されます。この現象によって、両眼視機能は外斜位が強まることが考えられます。また、SCL使用時に見られた高い調節ラグは、近距離作業でのSCLの長時間使用が、近視の発症と進行のリスク要因であるとされている「網膜の遠視性焦点ずれ」を引き起こす可能性があることを示唆しています。
