Exploring the relationship between accommodation and intraocular pressure: a systematic literature review and meta-analysis
- Sakura
- 5月8日
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Ambrosini G, Poletti S, Roberti G, Carnevale C, Manni G, Coco G. Exploring the relationship between accommodation and intraocular pressure: a systematic literature review and meta-analysis. Graefes Arch Clin Exp Ophthalmol. 2025 Jan;263(1):3-22.
題名:調節と眼圧の関係を調査します:システマティック・レビューとメタアナリシス
目的:調節と眼圧(IOP)の関係を調査することです。
方法:調節と眼圧の関係を分析した研究に基づき、PRISMAガイドラインに従った系統的文献検索およびメタアナリシスを実施しました。さらに重複文献の削除、タイトルと要旨によるスクリーニングを行った後、全文解析によって関連文献を選定し、メタアナリシスを実施しました。
結果:特定された1357件の文献のうち、17件が選定基準を満たし、解析に含まれました。全体として、すべての研究において調節が眼圧に影響を与えることが示され、メタアナリシスでは、健康な人において調節刺激後に眼圧が有意に1.10 mmHg低下する(95%信頼区間:-1.77 ~ -0.42)ことが示されました。ただし、研究によって高い相違が示されました。正視眼と近視進行中の被験者間での眼圧変化の差は有意ではありませんでした。緑内障患者では結果にばらつきがあり、過去に線維柱帯切除術を受けた眼では有意に眼圧変動が少ないことが報告されていますが、研究によって対象患者の臨床条件にバラつきがあり、結果を統合することはできませんでした。調節課題の種類、眼外筋の収縮、頭部および身体の姿勢などが眼圧変化に関与している可能性があり、特にスマートフォンでの近見読書が眼圧上昇を示唆している点は非常に興味深い結果です。
結論:調節は眼圧測定に影響を与え、健康な人では概して眼圧の低下を引き起こします。このような変化は健康人において、臨床的な意味を持たない可能性があります。しかし、緑内障患者においてはその影響を考慮する必要があると考えます。今後は各要素に焦点を当てたさらなる研究が求められており、それぞれの影響を明らかにし、特定の患者群に対する非薬理学的眼圧低下戦略としての可能性を明確にすることが期待されます。
ポイント:眼圧の変化には水晶体の調節が関与します。そして眼圧の変化は姿勢や眼外筋の収縮も影響を与えます。特にスマートフォンの視聴は眼圧に大きな影響を与える背景から、長時間の視聴には注意が必要だと考えられます。
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