Long-term outcome and related-risk factors in Implantable Collamer Lens (ICL) Implantation of high myopia
- Sakura
- 2月28日
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更新日:4月28日
Kim YH, Yoon CH, Kim MK. Long-term outcome and related-risk factors in Implantable Collamer Lens (ICL) Implantation of high myopia. Korean J Ophthalmol. 2025 Feb 26.
題名:強度近視におけるICL挿入眼の長期的な結果と関連するリスク因子
目的:強度近視におけるICL挿入眼の長期的な有効性と安全性、および内皮細胞喪失(ECL)、白内障の発症に関連する危険因子を調査することです。
方法:強度近視のためにICL手術を受けた37人(66眼)の患者の医療記録を、平均12年間の追跡調査をもとに後ろ向きに分析しました。時間経過に伴うLogMAR最良矯正視力(BCVA)、眼圧(IOP)、屈折力、内皮細胞密度(ECD)の変化を、白内障と眼圧上昇の発生とともに分析しました。危険因子はECLや白内障発生との関連について分析しました。
結果: 手術後10年で、平均未矯正視力(UCVA)は0.06、球面等価(SE)は-0.90 Dでした。手術後10年時点で、白内障は19%(13/64)の眼に発症しており、緑内障は1.5%(1/64)の眼で確認されています。眼圧は時間とともに持続的に上昇しました(p<0.05)が、正常範囲内に留まっていました。白内障群はICLレンズと水晶体の間隔が狭く(low-vault)、手術時の平均年齢が高くなっいました。(P<0.05)。ECDは98.5%の症例で2000/mm²以上を維持し、年間平均減少率は1.13%でした。年間減少率が高い群(>1.13%の減少)では、低い群(<1.13%の減少)よりも平均年齢が若い結果となりました(P<0.05)。
結論:ICLは強度近視矯正に有効であり、その主な合併症は白内障とECLであることが示されました。ECLと白内障は定期的に検査する必要があることを示唆していますが、ECLは長期追跡では安定していると考えます。年齢はECLと白内障の両方に影響を与えるますが、ICLレンズと水晶体の間隔が狭いケース(low-vault)では特に白内障進行に作用する可能性があります。
