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​ブログでは視覚に関する論文紹介を中心に更新しています。

New Designs of Spectacle Lenses for the Control of Myopia Progression: A Scoping Review

  • Sakura
  • 1月6日
  • 読了時間: 2分

更新日:4月28日

Lupon M, Nolla C, Cardona G. New Designs of Spectacle Lenses for the Control of Myopia Progression: A Scoping Review. J Clin Med. 2024 Feb 19;13(4):1157.


題名:近視進行抑制のための眼鏡レンズの新しいデザイン(スコーピングレビュー


目的:新しいデザイン(レンズ設計)のメガネレンズによる近視矯正は近年、活発に研究されている分野です。本研究では、近視の進行を遅らせることを目的とした新しいデザイン(DIMS:defocus-incorporated multiple segment, CARE:cylindrical annular refractive element, HALs/SALs:highly/slightly aspherical lenslets, DOT:diffusion optics technology)の有効性を検討しました。


方法:2003年1月1日から2023年2月28日までに発表された論文をPubMedデータベースで検索しました。新デザインのメガネレンズを装用した近視の子供(治療群)と、単焦点レンズ(SVL)を装用した近視の子供(対照群)を比較検討した論文から、ベースラインの中心屈折率(SER)や軸長(AL)のデータやパラメータの変化を記録した論文を対象としました。


結果:先行プロセスから適切な9つの論文が選ばれました。治療群と対照群の平均値と標準誤差の値を比較すると、SERとALの変化の差が最も大きかったのは、それぞれ-0.80(1.23)D[95%CI:-1.053~-0.547;p<0.001]と0.35(0.05)mm[95%CI:0.252~0.448;p<0.001]であり、SVLと比較したHALデザインによる治療効果は、SERで54.8%、ALで50.7%の近視抑制(進行の減速)をもたらしていました。


結論:新しいデザインのメガネレンズは近視進行抑制に有用である可能性が示されました。ただし、結果の不均一性から、これら新しいレンズ設計の有効性について結論に達することはできませんでした。

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