Role of Sport Vision in Performance: Systematic Review
- Sakura
- 2024年8月25日
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更新日:4月28日
Buscemi A, Mondelli F, Biagini I, Gueli S, D'Agostino A, Coco M. Role of Sport Vision in Performance: Systematic Review. J Funct Morphol Kinesiol. 2024 May 23;9(2):92.
題名:パフォーマンスにおけるスポーツビジョンの役割:システマティックレビュー
目的:スポーツビジョンは視覚系のパフォーマンスを向上し、スポーツだけではなく、日常生活や予防医療に役立つことを目的とした専門分野です。アスリートが実践するトレーニングの種類、体調、認知レベル、および疲労状態のレベルは、反応時間の速度、ひいては運動反応の速度に影響を与えます。そして特定の視機能訓練やデバイスの使用、不安定なプラットフォームを使用した静的および動的な姿勢安定性の回復、およびデュアルタスクパラダイム(二重課題)は期待される結果を達成する為に役立ちます。スポーツビジョンに関するこのシステマティックレビューの目的は、スポーツビジョンに関する既存の文献全体を評価することです。
方法:1950年から2023年までに発表された、運動能力におけるスポーツビジョンの役割に関する英語の研究を分析しました。論文はMedlineデータベースを用いて検索し、PRISMA 2020チェックリストを用いて、本レビューの透明性と再現性を評価しました。登録論文はJadad Scale、Amstar 2 Scale、Newcastle-Ottawa Scaleで評価しました。476件中25件(研究16件、レビュー5件、コメント2件、論説1件、記述論文1件)が組み入れ基準を満たしました。サンプルの年齢にばらつきがあること、研究参加者の技術や治療法が異なること、評価不能な論文があることから、メタアナリシスは実施していません。このレビューの限界は、単一のデータベースによる研究であること、分析した研究に統計学的に代表的でないサンプルサイズが含まれていること、対照群がないことです。また、パフォーマンスを測定するための標準化されたテストはありませんでした。
結果:視覚スキルの開発はアスリートの傷害予防に有益であり、どの年齢においてもスポーツパフォーマンスや運動機能の向上につながります。視覚系に障害があっても、課題反復による動作の統合により、パフォーマンス(運動)を獲得できることが示されました。さらに、私たちはスポーツビジョンに関与する神経回路について学術的アプローチ、および徒手的治療スキームを特定し、達成される結果に注目していました。しかし、この目的のためにはさらなる研究が必要です。
