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​ブログでは視覚に関する論文紹介を中心に更新しています。

Visual midline gauge validity and repeatability: Comparison to a current clinical method

  • Sakura
  • 1月28日
  • 読了時間: 2分

更新日:6 日前

Stalin A, Ding R, Leat SJ, Binhilabi O, Labreche T. Visual midline gauge validity and repeatability: Comparison to a current clinical method. Optom Vis Sci. 2024 Jun 1;101(6):368-378.


題名:視覚的正中線測定の有効性と再現性:現在の臨床方法との比較


本研究の重要性:視覚的正中線の偏倚は脳卒中後に発生し、転倒の危険因子であると考えられています。視覚的正中線の偏倚を定量化する新しい方法を調査し、理解を深めることが重要です。


目的:新しい視覚的正中線測定のパラメーターを標準化し、結果を現在の臨床方法と比較します。両方の方法を比較することにより、基準データと再現性を示します。


方法:神経学的、および眼に問題を有さない健常な93人の参加者がカナダと香港で募集されました。実験1ではゲージを使用して、水平および垂直の視覚的正中線を2つの速度と、2つの再配置方法で測定しました。実験2では、最初の実験に基づき、3つの距離で視覚的正中線を測定しました。さらに、視覚的正中線を現在の臨床方法を用いて測定しました。


結果:年齢、速度、調査環境、再配置方法は視覚的正中線に対し、有意な影響はありませんでした(p>0.05)。水平方向では、25cmの測定値は50cm(p=0.03)と100cm(p=0.001)の測定値と異なっていましたが、垂直方向については影響はありませんでした。測定は約3°以内で再現性があることが確認されました。また、視覚的正中線計測ゲージを使用した測定値と、臨床方法での測定値を比較した結果、垂直方向(p<.001)において有意な相関関係がありました。しかし、水平方向(p>0.05)については相関関係はありませんでした。


結論:視覚正中線測定は、ターゲットの速度、テスト方法、参加者の年齢の違いを許容し、再現性があることが結果より示されました。


ポイント:健常者においても視覚的正中線に偏位があることが本研究より明らかになりました。正中線の偏倚は姿勢制御に影響を与えることから、米国では医療現場やトレーニング施設において、運動パフォーマンスの改善にヨークプリズムを用いるケースがあります。

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