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​ブログでは視覚に関する論文紹介を中心に更新しています。

多焦点眼内レンズ挿入後のリカバリーレンズ

  • Sakura
  • 1月30日
  • 読了時間: 2分

更新日:9月10日

ご相談内容:「白内障手術後、遠くも近くも見えにくいんです。信号も2つ見えるようになりました」


多焦点眼内レンズ挿入後、視力低下にお悩みのお客様です。手術後の遠方視力は右(0.4)左(0.3)両目(0.5)、近見視力は右(0.3)左(0.3p)、目の屈折状態は少し遠視側に矯正されています。


屈折の状態は下記の値です。

(R)0.4(1.0)×S+1.50

(L)0.3(1.0)×S+1.75


さらにサギングアイ(SES:Sagging Eye Syndrome)であることを眼科の先生から指摘されていたとの事ですので、恐らく2つに見える現象はSESの症状の一つである斜視が要因かと考えます。


サギングアイ(SES:Sagging Eye Syndrome)とは加齢により目の周辺を支えるコラーゲン組織「眼窩プリー」が衰えることで、眼球が下垂・ずれを起こし、斜視や複視(物が二重に見えるなど)が生じる疾患です。


そこで今回は単焦点レンズによって遠視と斜視の調整を行いました。


調整後、遠方の矯正視力は右(1.0)左(1.0)両目(1.2)、近見の矯正視力は30cmで右(0.7)左(0.7p)まで改善し、複視の症状も消失しました。


近年、多焦点眼内レンズを選択される方が多くなっています。同時に、術後の見え方に満足できず、眼内レンズを単焦点タイプに入れ替えたり、眼鏡やコンタクトレンズ、タッチアップレーシックによって再矯正を希望される方も増加傾向にあります。


屈折矯正手術後、目の見え方にお悩みの方はお気軽にご相談ください。

※この記事の内容はお客様に許可をいただき記載しております。

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