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眼球内腫瘍術後の眼球運動障害
- Sakura
- 10月16日
- 読了時間: 2分
更新日:3 日前
2年ほど前に眼球内腫瘍摘出手術を受けられたお客様です。腫瘍摘出後、眼球運動障害によって両目での見え方が安定しないことにお悩みでした。手術を行ったのは左目です。しかし、術後は両目とも内斜視傾向が強くなり、眼球運動障害によって遠近感(距離感)の知覚が難しい状況でした。街中でよくつまずいたり、壁にぶつかってしまう頻度が多くなり、ADL(Activities of Daily Living)は低下。そこで内斜視の抑制と眼球運動障害のケアを目的としたレンズの作製をご依頼をいただきました。


画像①の結果から、左目の眼球運動障害が確認されます。また左右眼ともに眼球の内旋傾向(内斜視)が示されています。レンズ装用後4ヶ月の画像②の結果では、左目の眼球運動障害、眼球の内旋(内斜視)が少し抑制されています。歩いていても4ヶ月前より転倒・壁にぶつかる頻度が減少し、通院先のリハビリテーション病院ではADL指標の改善が確認されているそうです。今回はケースでは眼科医、視能訓練士、理学療法士といった患者様をご担当いただいている各先生方からご意見をいただきレンズを作製しました。今後は眼球運動(HESS)の状態とADL指標を考慮しながら、レンズの調整を行う予定です。
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